ふかざわ小児科 不明だった川崎病の原因が解りました。それは抗生剤の内服です。「 川崎病・原因・抗生剤・抗生物質・ふかざわ小児科 」【川崎病・原因・抗生剤・抗生物質・ふかざわ小児科】

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不明だった川崎病の原因が解りました。それは抗生剤の内服です。

学会発表:http://www.f-clinic.jp/2021/02/post-150.html 

英文論文:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/ped.14255 

川崎病とは?

 川崎病は1960 年ころに日本で見つかった高熱が続く子どもの病気です。当初は自然に治ってしまい後遺症はない病気だと思われていました。しかし,心臓の血管に瘤ができて心筋梗塞で突然死することがある重大な病気であることが解ってきました。このため,現在はほぼ全員が入院して血液製剤(γグロブリン)による治療を受けています。

川崎病は,日本の子どもに多くみられますが,海外ではほとんどみられない不思議な病気です。また,日本では年々増え続け,最近は年間15千人ほどが罹っています。子どもの50人に1人が罹って入院していることになります。

川崎病と腸内細菌の異常

腸の中には細菌がたくさん住んでいて,その数は100兆個で成人では1.5~3.0㎏にもなります。最近,腸内の細菌を高速で調べることができるようになり,腸内細菌の異常が様々な病気の原因となることが解ってきました。腸内細菌の異常と関連している病気には,過敏症腸炎や肥満,喘息,その他のアレルギー疾患などがあります。

腸内細菌の異常を起こす主な原因は抗生剤の内服です。過敏性腸炎などは抗生剤の内服と関連していることが解っています。

川崎病でも腸内細菌の異常がみられることが解ってきました。川崎病の子どもの腸で,通常は見られない口の中の細菌(口腔内常在菌)が増えているのです。

このように川崎病と抗生剤の内服が関係してる可能性がでてきたため,当院で経験した50名の川崎病の子どもさんと川崎病になっていない160名の子どもさんを比較する調査を行いました。

川崎病と抗生剤の関係

私たちの研究結果はPediatrics International という英文雑誌(20209月号)に正式に掲載されています。その内容は,抗生剤を飲んだことがあると,川崎病になるリスクが10倍ほど高くなるというものでした。また,抗生剤を飲む回数が多ければ多いほど川崎病になるリスクが高くなることも解りました。

川崎病を起こしやすい抗生剤も解りました。一番はクラリスロマイシン(クラリスなど)とセフェム系抗生剤(メイアクトやセフジトレンピボキシルなど)です。その他にオゼックス(トスフロキサシン)や,オラペネムなどの強力な抗生剤と関連していることも解りました。  

1歳未満の児では,帝王切開も川崎病に関係していました。帝王切開のときの抗生剤投与と関連している可能性があります。

川崎病の発症するメカニズム

抗菌薬を飲むと,元々腸内に住んでいた細菌の一部が死んでしまいます。つまり,腸内細菌が住むアパートに空き部屋がでるのです。口腔内常在菌は常に口から腸へ流れていますが,空き部屋があると腸管へ一時的に住み着くことができます。しかし,腸の中は酸素が少ないため口腔内常在菌は適応できずどこかで突然壊れます。この際に大量の細菌の成分 PAMPsと呼ばれます) を放出することで川崎病が発症すると考えられています。

抗生剤の過剰使用

抗生剤は細菌を殺すための薬ですが,カゼの原因のウイルスには効きません。子どもの感染症の大部分はウイルス感染なので,カゼ症状の一つである中耳炎や副鼻腔炎も含めて抗生剤は稀な例を除いて効きません。しかし,日本の子どもたちは北欧の子どもたちの10倍ほども抗生剤を飲んでいます。また,使われている抗生剤も海外では小児への投与が禁止されている強力な抗生剤(オゼックスやオラぺネムなど)が普通に使われています。抗生剤の使用を減らすことで川崎病が減ることが期待されます。不用意に抗生剤を使うのはやめたいですね。

<キーワード>川崎病・原因・抗生剤・抗生物質