ふかざわ小児科 喘息治療の簡素化と短期化「 喘息治療の簡素化と短期化 」

福岡県福岡市東区 ふかざわ小児科

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喘息治療の簡素化と短期化

 喘息治療の進歩で重症の喘息発作は稀になり、入院もほとんどなくなりました。子どもの喘息死も20年前は年間150人もありましたが、最近は喘息死が事実上なくなりました。

●長期治療が必要?

 喘息の治療薬には、発作を抑える気管支拡張薬(内服薬と吸入薬)と、発作を予防する吸入ステロイドと内服のロイコトリエン拮抗薬(オノン、キプレス、シングレア)の3種類があります。特に吸入ステロイドによる強力な予防効果が喘息の軽症化の理由です。

 喘息には長期の治療が必要とされ、今でも予防薬による長期治療が一般的です。しかし、長期の治療が本当に必要なのでしょうか?いつまで治療を続けたらよいのか?発作がないのは本当に治療の効果なのか?多くのお母さんは悩んでいます。

●吸入薬による間欠療法

 当院では吸入ステロイドと吸入気管支拡張薬を同時に使用し、予防も治療も同一薬を使って吸入回数を変えるだけの間欠療法を10年ほど前から始めました。

 当院で行っている「間欠療法」は,喘息発作の予防のために「カゼ」症状がある間は1~2回/日の吸入を続けます。発作が起これば4~6回/日まで吸入回数を増やし、発作が治まった後も1~4回/日の吸入を1~4週間続けます。吸入は保護者の判断で開始します。

 吸入ステロイドと気管支拡張薬はどちらもスプレー式でスペーサー(3000円程度)を使って吸入します。スプレー式吸入薬は1本で60~100回の吸入ができ、吸入は1分程度ですみます。電動式の吸入器は高額で10分以上も時間がかかるため使用していません。10歳以上ではステロイドと気管支拡張薬の合剤の吸入薬が便利です。

●間欠療法の効果

 当院で平成22年度に間欠療法を受けていた15歳以下の子ども500人の4年後までの経過をみてみました。吸入薬を処方した子どもは1年後には60%減り、4年後には75%減っていました。初年度の吸入薬の使用は年平均2本でしたが、4年後に吸入を行っている子どもでは1.6本と減っていました。喘鳴(ゼーゼー)だけでなく呼吸困難がある発作は1年後には85%減り、4年後では90%減っていました。この中で入院や点滴が必要な重症発作は1年後には90%減り、4年後にはなくなりました。

●間欠療法のまとめ

 喘息発作がでたときには治療のため、喘息発作が起こりやすいカゼのときには予防のため保護者の判断で吸入を始め、症状が治まれば減量~中止するという解りやすい治療です。長期の薬剤治療による副作用の心配がなく、有効性も高い治療方法です。ただ、発作が数年間なくても発作が突然でることがあります。吸入薬は常に持っておく必要があります。

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